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Papyrus

考えたことや調べたことを残しておこうと思います。

最初の学期終了!!

昨日、3つ目の試験を終え、修士課程でのひとつ目のセメスターを終えました。とっても大変だった!でもすごく楽しかった!!

 

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勉強しなきゃいけない量も多いけれど、授業でやることがとても面白くてそこから自分で勉強したいことも多くて、なかなか忙しい日々を過ごしました。

 

勉強してたらごはんを食べ忘れたり、食べる時間がなかったりで、しばらく見たことのなかった体重まで痩せてしまったり。ワークアウトするのも走りに行くのも、余裕がなくてこの2ヶ月パタッとやめてしまって前にも増してペラッペラな身体になりました(笑)。

 

健康の分野の勉強をしてるからには、ぶくぶく太ったり、逆にガリガリに痩せたりはしたくないなと常々思ってますが、この2ヶ月はあまり自分の健康に気を遣うことができてなかったなと反省です。

 

プログラムディレクターや私の唯一のクラスメイトは毎日のように泳いだり走ったりしているようで、忙しい日々の中にもしっかりと自分の趣味や健康への時間を作ってる彼らのキャパシティーの大きさには驚きと尊敬しかないです。

 

私ももう少しメリハリのある生活をしなくては。。。

 

さて、授業ですが、本当に充実していました。前回の記事に書いた通り、このセメスターでは物理療法を正しく使うための生理学的・物理学的な理論を学ぶ授業、それからリスク管理や緊急時の評価・対応を学ぶ講義型の授業・実習型の授業の3つを履修しました。

 

実習型の授業では主に、初期評価とかそれに必要な用具とその使い方などなど学びました。一番ストレスフルだったのは3回あったシミュレーションでのトレーニング。意識レベル、呼吸、脈拍、血圧、などなどだいたい実際の場面の中で必要になる情報は遠隔からコントロールされているとてもハイテクなマネキン?を使ってシミュレーショントレーニングをしました。私が体験したのは「フットボール中の心停止」、「テニスのゲーム中の脳震盪」、「フットボール中の脊椎損傷」の3つケース。

 

もちろん、事前にシミュレーションの課題が何かは伝えられていません。「フットボール中の脊椎損傷」のケースは、その現場に行く直前に「フットボール中に衝突があって選手が倒れた」「受傷機転は脊椎への軸圧だった」とだけ伝えられました。(これだけ言われたら、学んだ内容から先生がテストしたいのは脊椎損傷だなと察することはできましたが...)

 

流れとしては、頸椎の損傷が疑われると判断した時点で頭を固定して、救急車を呼ぶように指示。脊椎を動かさないようにヘルメットやショルダーパッドを外し、スパインボードに固定する、という感じです。博士課程の方々が手伝ってくれますが、私がボスで私が指示をしなければならないという設定です。

 

1回目のシミュレーションでは、patientに意識があったのに、これから何するのか何も伝えずにただ、精一杯4人の仲間に指示をしていました。先生にフィードバックをもらって初めて、「あ、そうだった、あの人意識あったわ。。。首が痛いって話しかけてきたわ。。。」と気付きました。

 

2回目、「C-spineの怪我をしてるかもしれないから、これからequipment外して、スパインボードに固定します。」とpatientに説明。おそらくこれが遠隔操作している人にスイッチを入れたようで、「C-spineの怪我って何?重傷?」とか、私がヘルメット外すために仲間の一人にスクリュードライバー持ってくるように頼むと「スクリュードライバー何に使うの?」とか次々に話しかけてくる。。。

 

私は仲間にequip removalとスパインボードの指示をするので精一杯で、patientには「大丈夫!」とかしか言わないで、半ば無視するように強行突破(笑)。全然駄目!

 

その他にも、頸椎損傷を疑う過程で丁寧に、意識、neurological involvement、首の痛み、頸椎の変形全部チェックしたけれど、軸圧の衝突で首が痛いと訴えられたら、頸椎変形だけチェックして救急車呼んだ方が良かったんじゃないかな、とか。明らかにハイリスクなときは少しでもpatientが自分で首を動かしてしまいそうなこと(「手足の指先動かせる?」とか「(皮膚に触れながら)これ触られてるの感じる?」とか)は省くべきだったなと。

 

まぁ、そんなこんなでシミュレーショントレーニングは本当にストレスフルでした。でも、少なくともシミュレーションでトレーニングをした心停止や脳震盪、頸椎損傷に対する恐れは少し和らぎました。

 

日本でもCPR/AEDのトレーニングはしたけれど、すでに呼吸も心臓も止まっている患者さん(マネキン)を相手にすることが普通でした。『苦しそうに呼吸をしていたところからだんだん呼吸も心臓も止まっていく』とか、『AEDの後に脈が戻ってきたけど呼吸はまだない』とか起こりうるありとあらゆる状況に慌てないために、こうやってハイテクな機材でシミュレーショントレーニングをさせてもらえるのは本当にありがたいなと思います。

 

日本の大学での学生トレーナー時代、ほぼ一人で部活をカバーしていた私が一番恐れていたことは紛れもなく、誰かが部活中に命を落としてしまうことです。どんなに効率の良いリハビリができても、良いケアができても、防ぐことができる死を防げなかったら何の意味もないという想いが強くあります。このセメスターではシミュレーショントレーニングに加えて、スポーツ中の突然死に繋がる可能性のある怪我や病気を一通り学んで、自分の中で強く不安に思っていた部分が勉強によって少し自信に変わった感覚があります。

 

自信に変わったといっても、まだ実践を積んだ訳でもなく、私が現場で使いものになるかということはこれからの課題ですが、出発点を振り返ると確実に成長できたと思います。

 

スポーツ中の突然死に至る可能性がある怪我や病気は起こる前に防ぐことが何よりも重要です。これらのpathologyを学ぶ中で、大学学部時代、どのようなリスク管理のプランを持っておくべきだったのか、どんなことを事前に監督や選手に話しておくべきだったのか、クリアになった部分が大きいです。

 

私はあまり融通の利くタイプではないので、目標を固定しすぎないように気をつけていますが、アメリカでやりきったと思うまで学んだら、日本の教育現場で学んだことを生かしたいという気持ちだけは前から変わらずあります。このセメスターで学んだことはとても重要でありながら日本では教育現場でもスポーツ現場でも大きく欠いている内容であるように思います。確実に私が日本に持ち帰りたい内容のひとつになりました。

 

明日からはいよいよフットボールでの実習が始まります。授業は秋学期が始まるまで3週間お休みなので、その間にこのセメスターで学んだことをできる限りブログにまとめられたらと思っています!